どうせ利用するなら失敗したくない

新型コロナウィルス感染症が拡大して飲食店は苦境に立たされました。現在も脱したとは言えない状況かもしれません。

逆にファストフード、デリバリーサービス事業など、他の飲食店の苦境をよそに成長した業態もありました。

しかし、既存の飲食店のなかにも、営業自粛期間を除けばコロナ禍の影響を最小限にとどめ、むしろ客数が増えたという事例も目の当たりにしました。

私なりに整理すると営業自粛や時短営業以外の影響で苦戦した店舗と強い店舗は次のような違いがあると感じました

①苦戦した店舗の要因 「競合が密集するエリアで、そもそもお客様に選ばれない店舗だった」

●競合する店舗と何が違うのか?何が売りなのか?が曖昧で店舗デザインや居住性だけが際立ってしまっている店舗

●看板メニューの魅力を出し切れない店舗は、店舗コンセプトと店舗の魅力が自己都合で曖昧になっている店舗

●大人数でお酒をたくさん飲んでもらう業態設計で料理満足度が低いため利用者意識とビジネスモデルがミスマッチ

新型コロナ感染症があっても無くても、いずれ淘汰されたかもしれない、つまりコロナ禍以前から抱えていた問題や課題をそのままにしていた店舗です。

②コロナ禍においても強かった店舗は、お客様の納得感を得られる「違い」を創って支払い満足度が高いと言えます。

何故なら、お客様は今まで以上に「どうせ利用するなら失敗したくない」という意識が強くなっているからです。 

低価格だからと言って繁盛はしない!

コロナ禍であってもアフターコロナであっても平常通りに営業さえできれば「お客様が選ぶ理由」があるお店づくりになっているか。原材料やエネルギーコストの高騰というマイナス要因もある現在だからこそ、改めて見直していきたいポイントです。

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